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【145-5話】あなたの体質は(体質9分類)特稟体質

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           特稟体質(要因) • 先天・遺伝的もしくは後天的には環境や薬物に関係するとされている。遺伝的要素を基に形成された一種の    特異体質である。外部刺激を受けた場合、敏感に反応しやすいが、 生 理機能や自己調節による適応能力が低 下している。 • それぞれの刺激や原因物質に対しては、特異な反応を示し、それに対する親和力も個体差がみられる。 • また、特定の家系に発症しやすい傾向もある。先天性・遺伝性疾患、アレルギー体質、原発性免疫不全症候 群なども含まれる 主な特徴    主にアレルギー反応を示し、外部刺激に対する防御機能が低下する。アレルギー反応として、喘息、蕁麻疹、鼻ずまり、くしゃみ、目のかゆみ、アトピーなどの症状がみられる。 1. 体形では特異性はないが、まれに奇形がみられる。 2. 心理的特徴は遺伝要素の状況によって異なる。 3. 敏感体質で、薬物や花粉にアレルギーがみられる。例えば、蕁麻疹、または風邪でもないのにくしゃみや、         鼻水、鼻づまりなど。 4. 先天性疾患がみられる。例えば、血友病、ダウン症候群など。 5. 外部環境への適応能力が低い。 6. 汗をかきやすい(とくに子供の場合)。   【分布状況】  地域差・性差によって分布が異なる。 体質改善食(飲食原則) • アレルギー様反応を引き起こす原因物質を極力避け、発作を防ぐ。 • 各自の状況に合わせ、独自のレシピを持つ。 • 食事は薄味にし、 生 もの、冷たいもの、辛いもの、脂っこいものを控える。                適する食材 量を控える食材 メンタル養生 • 積極的で、ポジティブかつ穏やかな心理状態を維持することは環境の変化に対する適応力を高めることにつ     ながる。 • 仕事のメリハリを持たせ、節度ある組み立て方に心がける。過度の疲労や緊張を避け、もの事に対して冷静         に取り込む。 ライフスタイルの改善 1.  風通しのよい住居環境が望ましく、室内を清潔に保ち、布団、シーツなどはこまめに洗って天日干しする。 2.  季節の変わり目...

【145‐4話】あなたの体質は(体質9分類)血瘀体質と気鬱体質

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                                         血瘀体質(要因) • 体内の血行不良と瘀血内阻を伴った諸症状を示す体質 • 先天的要素の不足、又は後天性の外傷、思い悩むことによる気の流れの停滞、又は慢性化した病気によ    って 経絡が侵されたことなどによるものと考えられている 主な特徴   顔色が暗く、唇の色もやや暗い、舌下静脈は怒張して紫っぽい。知らないうちに体のいたるところに肌荒れやあざができる。 1. 血行不良が明らかで、皮膚の色は暗い。色素沈着が見られる。 2. シミ、そばかす、肝斑、老人斑、目のまわりのくまができやすい。 3. 抜け毛があり、皮膚がカサカサする。 4. 芽の充血、歯ぐきから出血がある。 5. 唇の色が暗く、斑点が見られるほか、舌下静脈の怒張や紫色などの特徴がある。 6. 月経痛、月経過多、月経不順、早発閉経が多い。 7. 脈は細く、渋脈を呈す。結脈、代脈が見られる場合がある。 8. 性格的には、イライラしやすく、せっかちで、物忘れがある。 9. 不眠がちである。 10. 各種痛み、血液循環の不全、腹部のシコリ、脳卒中、胸の痛みなどの傾向がある。 11. 寒邪や風邪への耐性が弱い。 12. 男女別では、女性の方が男性より多く見られる。 適する食材 量を控える食材               メンタル養生 • 血瘀体質の多くは、気血鬱積状態にあるので、営気や衛気を整え、常に楽観的で軽やかな精神状態を保    ち、気血の流れを良くする。 • 幅広いコミュニケーションを通じて、人とのかかわりを潤滑にし、人を許す包容力を養い、良好な人間    関係を築くなど人や社会に有益な活動をする。 • 正しい人 生 観を確立させることで、「足るを知る」よう心がける。 • ボランティア活動にも積極的に参加し、幅広い趣味と前向きな競争意識や向上心を養う。                    ライフスタイルの改善 1.    早寝。早起きの規則正しい習慣を身につけ、良質で充分な睡眠を確保する。 2. 盛夏...

【145‐3話】あなたの体質は(体質9分類)痰湿体質と湿熱体質

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                        痰湿体質(要因) • 先天的要素や後天性の食習慣のアンバランスにより、痰(水の異常代謝により生じたもの)が体内に蓄   積し、痰湿が形成され、主に粘(ねばり)・滞(停滞)・重(沈殿)・濁(ニゴリ)の性質を持つ症状   が現れる体質。 • 特に、高脂肪で糖質の多い、いわゆるこってりとした食事の過剰摂取を繰り返す太った人に多い。 主な特徴   痰が体内に蓄積し、腹部は脂肪が多く、柔らかい。肥満体型もしばしば見られる。   1. 顔、とくにおでこが脂ぎって、顔色は黄色ぎみで、やや暗い。 2. 汗をかきやすく、汗は粘り気が強く、大衆を伴う場合もある。 3. 上瞼がむくみ、腫れぼったい。 4. 口の中がねばねばし、舌は太っていて、苔は厚く、脂っこい。 5. 胸が苦しかったり、スッとしない。何かが胸につかえているような感じがある。 6. 痰が多い。 7. お腹はふっくらとして、柔らかい。腹が張ったりする。 8. 尿量と回数がやや少なく、時に濁りが見られる。 9. 便は正常かやや柔らかい。 10. 体は重く感じ、疲れやすく眠たがる。 11. 甘い物や、こってりとした味を好む。 12. 性格は温和、穏やか、謙虚、心は広く、忍耐強い。 13. 糖尿病、脳卒中、胸痛、めまい、高血圧、不妊症、月経不順などにかかりやすい。 14. 梅雨の季節や湿度の高い環境(サウナなど)が苦手。 適する食材 量を控える食材               メンタル養生 • 歌を歌うなど幅広い趣味を持ち、積極的に社会活動に参加する。 • 気持ちを穏やかに持ち、いやな気分を取り除き、極端な喜びや悲しみを抑える。 • 痰湿質の人は疲労や倦怠を 生 じやすいので、適宜体を動かし、気の流れをスムーズにしてこの状態から脱却     する。                    ライフスタイルの改善 1.   普段から屋外活動を多くし、陽気を取り入れ、気の流れをよくする。 2.   服装は通気性のよい物を着用し、日光浴をこまめにする。 3.   湿度が高く冷えた日は屋外活動を...

【145-2話】あなたの体質は(体質9分類)陽虚体質と陰虚体質

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                 陽虚体質(要因) • 先天的要素や後天的養生の不足 • 先天的要素:受胎時・妊娠時に両親が虚弱・高齢出産・早産 • 後天的養 生 の不足:    *普段からみだりに寒い環境を好み陽気を失う    *病気が長引き陽気を失う    *加齢に伴い陽気が衰弱する 主な特徴  冷えやすい、寒さに弱い。この寒さは絶対的な陽不足による「実寒」と「陰」が過剰で相対的に「陽」が不足している「虚寒」の2種類がある。陽虚は気虚のさらに進行したタイプとされている。 1. 平素から寒がりで、手足が温まらない。また、膝、腰、背中、腹部、首筋が寒いと感じる。 2. 顔色は白く、はりがなく、筋肉が弛みがちで、シャキッとしない。 3. 月経痛、月経不順、過少月経、早発閉経、不妊がみられる。 4. 唇の色は薄い。 5. 温かい飲食を好む。 6. 食後すぐに眠くなり、転寝が多く、睡眠時間も人より多い。 7. 慢性の腸炎、大腸炎がみられる。 8. 平便は柔らか気味で、下痢になる場合が多い。 9. 尿の色は薄く、量はやや多い。排尿時間は長い。 10. 舌の色は淡く、少し太っている。両側に歯痕が見られ、舌苔は湿っぽい。 11. 脈は弱くて(弱脈)、遅く(遅脈)、沈脈を呈する。 12. 性格は内向的、感傷的で落ち込むタイプである。情緒は不安定である。 13. むくみ、呼吸器疾患、EDが見られることがある。 14 冬には弱いが、夏には強い。寒邪、風邪、湿邪の影響を受けやすい。 適する食材 量を控える食材 メンタル養 生 •   友人を広くつくり、周りの人と良く交流する。 • プラス思考で暮らす。 • 気持ちをコントロールするように心がけ、喜怒哀楽の過不足を調整する。 • 気持ちを発散し、自分の胸の内を打ち明けるようにする。 • 寛大で、包容力のある自分を育てる。 • 音楽は軽快で楽しい軽音楽やクラシックがおすすめ。                 ライフスタイルの改善 • 扇風機や冷房の風が直接当たらないように注意し、温度設定も低すぎないようにする。        夏場のキャンプなど野外では体を冷やさないように注意する。 • 古典理論では「春...

【145-1話】あなたの体質は!(体質9分類)平和体質と気虚体質

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   あなたはどのような体質かをチェックし、健康な体を目指してください。(参照:未病研究会・体質スタジオ)  体質を以下の9つに分類しました。 *平和体質(健康タイプ) :心身共にバランスがとれた理想的な「健康タイプ」、養 生 して遺児知ることが重要 *気虚体質(気不足タイプ):体の機能が低下し気が虚(不足)した「かぜひきタイプ」、体内に「気」を養うこ               と が重要 *陽虚体質(陽不足タイプ):陽(エネルギー)が不足して冷えやすく、寒さに弱い「冷え性タイプ」、体に必                要なエネルギーを補充することが重要 *陰虚体質(水不足タイプ):口やのどが渇く、のぼせる、イライラする「水不足タイプ」、体内の「 水分」維               持を心掛ける *痰湿体質(水停滞タイプ):代謝産物がたまりやすい「メタボタイプ」、体内の老廃物質の蓄積を防ぐことが肝                心 *湿熱体質( 湿熱停滞タイプ) :「ニキビタイプ」、体内にこもった水分や熱を取り除くことが重要 *血瘀体質(血停滞タイプ):血の流れが悪く、シミができやすい「シミタイプ」、血の循環を促すことが重要 *気鬱体質(気停滞タイプ):気分が沈みがちな「うつうつタイプ」、体内に気が滞らないよう養生する *特稟体質(過敏タイプ) :環境要素など外部刺激に反応しやすい「過敏タイプ」、体の過敏反応をやわらげる                こ とが重要                 9つの体質(タイプ)の判定の仕方 【平和体質】の判定   平和体質のQ1~Q8までの質問に答える   質問の回答点数をそのまま合計し、素点(S)を算出する。   平和体質の判定得点の計算式    素点(S)÷〔とりうる最高点(40)-とりうる最低点(8)〕×100   平和体質の判定得点が60点以上であり、且つ他の体質の判定得点がいずれも30点未満の場合に「平和質」と  判定する。   平和質の判定得点が60点以上であり、且つ偏頗体質の判定得点がいずれか一つでも30点以上40点未満の場合  に「基本的に平和体質」と判定する。                     平和体質(健康タイプ)の質問    ...