【145‐3話】あなたの体質は(体質9分類)痰湿体質と湿熱体質

             

          痰湿体質(要因)

先天的要素や後天性の食習慣のアンバランスにより、痰(水の異常代謝により生じたもの)が体内に蓄
  積し、痰湿が形成され、主に粘(ねばり)・滞(停滞)・重(沈殿)・濁(ニゴリ)の性質を持つ症状
  が現れる体質。
特に、高脂肪で糖質の多い、いわゆるこってりとした食事の過剰摂取を繰り返す太った人に多い。


主な特徴

  痰が体内に蓄積し、腹部は脂肪が多く、柔らかい。肥満体型もしばしば見られる。
 
1. 顔、とくにおでこが脂ぎって、顔色は黄色ぎみで、やや暗い。
2. 汗をかきやすく、汗は粘り気が強く、大衆を伴う場合もある。
3. 上瞼がむくみ、腫れぼったい。
4. 口の中がねばねばし、舌は太っていて、苔は厚く、脂っこい。
5. 胸が苦しかったり、スッとしない。何かが胸につかえているような感じがある。
6. 痰が多い。
7. お腹はふっくらとして、柔らかい。腹が張ったりする。
8. 尿量と回数がやや少なく、時に濁りが見られる。
9. 便は正常かやや柔らかい。
10. 体は重く感じ、疲れやすく眠たがる。
11. 甘い物や、こってりとした味を好む。
12. 性格は温和、穏やか、謙虚、心は広く、忍耐強い。
13. 糖尿病、脳卒中、胸痛、めまい、高血圧、不妊症、月経不順などにかかりやすい。
14. 梅雨の季節や湿度の高い環境(サウナなど)が苦手。


適する食材

量を控える食材


              メンタル養生

歌を歌うなど幅広い趣味を持ち、積極的に社会活動に参加する。
気持ちを穏やかに持ち、いやな気分を取り除き、極端な喜びや悲しみを抑える。
痰湿質の人は疲労や倦怠をじやすいので、適宜体を動かし、気の流れをスムーズにしてこの状態から脱却
    する。

                   ライフスタイルの改善

1.  普段から屋外活動を多くし、陽気を取り入れ、気の流れをよくする。
2.  服装は通気性のよい物を着用し、日光浴をこまめにする。
3.  湿度が高く冷えた日は屋外活動を控える。雨に濡れて冷えないようにする。
4.  居住環境は、温かくて乾燥しているところがよく、寒くて湿気のある場所は適さない。
5.  寝室の除湿を心がけ、特に梅雨の季節は湿邪による病に注意する。
6.  ごろ寝は避け、のんびりしすぎることをやめる。
7.  音楽療法としては、例えば、軽快なワルツやラデッキー行進曲、または激しいリズムのジョルジュ・ビゼーの
     カルメンのような曲を聴くのが望ましい。

                  体質改善のための運動

自分の状況に応じて、段階的に運動強度を上げ、緩んだ筋肉を鍛え上げる。
運動強度は中小程度で、やや長い時間の運動が適している。散歩、ジョギング、卓球、バトミントン、武術
   及び自分好みの踊りなどを長期継続することが望ましい。
運動は、午後2:00~4:00の陽気が旺盛な時間帯が適している。また、少し暖かい日を選ぶことが望まし
       い。
運動の負荷が高すぎるときは、運動のリズムに留意し、安全確保に努める。

                                   ツボのセルフケア

原則:脾の機能を高め、湿と痰を取り除く。
方法:「足三里」「豊隆」を自己マッサージする。
 「足三里」は毎日2回、毎回3~5分、痛気持ちいい程度に刺激する。
   *足三里:膝小僧の下縁からすねに沿って4指、足外へ1指。
 「豊隆」は毎日1~3分揉みほぐす。
   *豊隆:足首から10指上、脛骨と腓骨の中間。


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          湿熱体質(要因)

先天的要素に加え、後の湿度の高い住居環境、油っぽく、甘い食べ物や辛いものを好むなどの食習慣、長
   期にわたる飲酒歴、喫煙歴や夜更かしが多いこと。
滋養強壮剤の乱用に湿熱のこもりなどがある。

          主な特徴

  ニキビができやすく、顔は脂ぎり、口の中が苦く、便がべとつく。
 
1. ニキビなどの吹き出物が出やすい。
2. 皮膚は脂っぽく、感染や化膿しやすい。
3. 顔、とくに鼻が脂っぽく、テカリがある。
4. 口の中が苦く、口渇や口臭がある。
5. 体型はやや太り気味だが、色白で痩せたタイプもある。
6. からだが重く、だるい。
7. 目に充血が見られる。
8. 男性では陰嚢が湿っぽく、女性では黄色のおりもの(帯下)が多い。
9. 尿量は少なく、色は濃い。
10. 便は出にくく、粘りがある、もしくはやや乾燥気味である。
11. 舌はやや赤く、舌苔は黄色く、脂っこい。
12. 脈は滑脈を呈し、やや速い。
13. 性格は短気で、怒りっぽい。
14. 熱症、黄疸、泌尿器系疾患になりやすい。
15. 湿度が高く、暑い環境が苦手。

           適する食材

量を控える食材




メンタル養生

原則として静かな環境で精神を安らかにする。
平素より道徳の修練を通じ、意思を鍛えることで安定した精神状態を保つ。
感情の自己コントロールにつとめ、怒りの気持ちなどを遠ざけ、楽しい心情を維持する。例えば、書道、  
   ヨーガ、太極拳、気功などがおすすめ。

          ライフスタイルの改善

1.  湿熱質の人は湿気の多い盆地のような地形を避ける。高層住宅では、日当たりが悪く、湿気が比較的高い地階
     や一階に住まないほうが良い。
2.  理想的な住居環境として、風通しが良くに当たりの良い場所が望ましい。
3.  真夏は湿気が高いので、屋外の運動時間を減らし、炎天下での長時間の活動を避ける。
4.  室内で、除湿器、エアコンで湿や熱の環境を改善する。
5.  生活リズムを一定にし、十分な睡眠をとる。
6.  湿熱質の人は汗が出やすいので、特に夏は通気性の良い綿、麻、絹織物でできたゆったりとした衣服を選ぶ。
7.  衛生面では、清潔を心がけ、皮膚の病気にならないよう注意する。
8.  過度の疲労を避け、夜更かしをしないようにする。夜9時以降での食事は血糖、血中脂質の上昇を招いたり、9.  肝臓に負担をかけたりするので望ましくない。
10. 尿や便通をよくし、体内での湿と熱の蓄積を防ぐ。
11. 禁煙が大事。タバコは熱性で辛い性質を持っているため、湿と熱が蓄積され易い。
12. 酒は穀物を熟成させたものであるため、湿と熱がこもりやすい。過度の飲酒は陽熱を増やし、湿熱じさせ
     やすいので注意する。













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