【136話】イカリソウ(春)生薬:淫羊藿(インヨウカク)

            

 「イカリソウ」は「錨草」と書くように、その花は見事に錨に似た形をしています。また、「三枝九葉草」と呼ばれるのは、根茎から出る葉が先ず三本の葉柄に分かれ、それぞれに三枚の小葉をつけ、全部で9枚の葉をつけることから名づけられました。

 イカリソウには、トキワイカリソウ、キバナイカリソウ、ウラジロイカリソウや花に距がないバイカイカリソウ、ホザキノイカリソウなど多くの仲間があります。
 
薬の淫羊藿は中国産のホザキノイカリソウの地上部の葉茎を乾燥したものですが、他のイカリソウも同様に使用します。 

淫羊藿の名前の由来は、ホザキノイカリソウを食べた羊が一日に百回も交尾をするほど精力が強いことからきています。

従って、淫羊藿は強壮、強精の目的で用いられます。イカリソウの地上部には、イカリインという成分が含まれていて、このイカリインを用いての動物実験では、精液の分泌促進が確認されています。

 また、淫羊藿は、神経衰弱、健忘症、慢性気管支炎、手足のしびれ、更年期の高血圧症、小児麻痺症の治療に用いられます。

 

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