【135話】レンギョウ(春) 生薬名:連翹(レンギョウ)
レンギョウは桜の咲く頃に、黄色い四弁花を咲かせるモクセイ科レンギョウ属の耐寒性落葉低木です。 葉が出る前、または葉と同時に枝から花を咲かせます。雌ずいの花柱に長型と短型があり、同型では受粉が行われないことから実がなりません。公園などに植栽されているレンギョウは、挿し木等で繁殖させているものが多く、結実することはあまりありません。
薬用に使うレンギョウは種子を使うので、そのためには必ず両タイプのものを混栽する必要があります。 レンギョウの仲間にはシナレンギョウ、チョウセンレンギョウがあります。
レンギョウは別名レンギョウウツギ(連翹空木)と呼ばれるように、幹は空洞ですが、シナレンギョウ、チョウセンレンギョウには格子状の髄があり区別されます。
また、レンギョウ、シナレンギョウは枝が枝垂れますが、チョウセンレンギョウは垂直に立ち上がります。これらのレンギョウは渡来種ですが、日本原産のものに、ヤマトレンギョウ、ショウドシマレンギョウがあり、他のレンギョウに比べ開花時期が四月~五月と遅く咲きます。
生薬の連翹は、日本薬局方ではレンギョウまたはシナレンギョウの果実を用い、解熱、消炎、利尿、排膿などを目的に、響声破笛丸、清上防風湯、銀翹解毒散など多くの漢方薬に配合されています。
俳句の季語でもある「連翹忌」は彫刻家・詩人の高村光太郎の命日(四月二日)で、高村が生前好んだ花がレンギョウであり、彼の告別式で棺の上にその一枝が置かれていたことに由来します。

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