【119話」ジンジャーの効用
ジンジャーは熱帯アジアを原産とするショウガ科ショウガの根茎です。学名にoffiinale(薬用の)とあるように、古来より洋の東西を問わず薬として用いられてきました。特に東洋においてのショウガをショウキョウ(生姜)、干したショウガをカンキョウ(乾姜)と呼び、ともに身体を温め、新陳代謝を盛んにすることを目的に、漢方薬をはじめ、多くの風邪薬や胃腸薬に配合されています。また、吐き気を抑える作用があることから、乗り物酔いや妊娠時のつわりにも用いられます。さらにショウガの刺激性と芳香性をもとに、浴用剤や石けんなどの成分としても利用されています。
また、ショウガは東洋のスパイスとしてヨーロッパに知れわたった最初のスパイスの一つでもあります。
現在、ほとんどのショウガは栽培されていて、大ショウガと小ショウガに大別されます。大ショウガは水分が多く、繊維質が少なく辛味性も少ないことから生食用とされ、小ショウガは辛味性が強いことから、スパイス、香辛料として用いられています。生のショウガには何種類かのジンゲロールと呼ばれる辛味成分が含まれていますが、ショウガを乾燥するとジンゲロールがさらに辛味の強いショウガオールに変化することが知られています。
ジンジャー油はアロマセラピーでは筋肉痛・関節痛の温湿布やマッサージに使用します。刺激性が強いのでごく少量か希釈して用います。また、他の多くの精油と、特に柑橘類の精油とよく合うといわれているのは、ジンジャー油には、シトラール、カンフェン、リナロールなどミカン科を中心に天然に広く分布している成分を含有していることからも理解できます。
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