【109話】身近な薬膳(美肌の養生薬膳)

 

 人は見た目ではない、とよく言われます。見た目はよくても、言葉使い、たち振る舞い、気配り、素養などの人として人格に乏しいのは問題だという訳です。
 ただ、肌に関して言えば、見た目そのものです。美肌は健康のバロメーターでもあり、心情の奥底までも映しだす鏡でもあります。ここで云う美肌とは、化粧品で美しく見せた肌ではなく、皮膚と筋肉に弾力・透明感・艶があり、きめが細かく、シミ・ソバカスなどがない肌のことを指します。
 肌は五臓六腑の働きや感情の変動、季節の変化、飲食に深く関わっています。
 肌の健康を保つには末梢の毛細血管から十分な栄養と酸素の供給を受けなければなりません。栄養の富んだ血液を、うまく巡らせるためには気の巡りを良くする必要があります。 いつも、前向きに、朗らかに気持ちを高めることが大切です。

 肌は季節の変化(外邪)に影響を受けます。
 春は風邪(フウジャ)により、頭頸部や肌が損傷しやすい季節です。にきび・かゆみ・痺れなどの症状がみられます。
 夏は暑邪(ショジャ)により、火熱の特徴で水分が消耗し、顔色が赤くなり乾燥し、汗疹(あせも)、瘡瘍が現れます。
 梅雨時期は湿邪(シツジャ)により、身体が重たいと感じ、排泄物の混濁状態と粘りなどの症状が見られ、にきび・汗疹・湿疹・シミ・化膿症などが現れます。
 秋になりますと、燥邪(ソウジャ)よって、身体の水分が消耗し、肌、唇、毛髪の乾燥、肌のかゆみが見られるようになります。
 そして、冬は寒邪(カンジャ)により、陽気を損傷し気血の流れを滞らせます。経絡や筋脈が痙攣を起こし、顔色不華となり、しもやけになったり、肌は艶がなくなり乾燥します。
 従って、こららの邪に侵されないよう養が肝要です。
 
 更に、美肌は五臓と関連が密接ですので、食養で五臓を養うことが重要になってきます。
 肝臓は血の貯蔵と調節を行う臓器です。肝臓は怒りが強くなると傷んできます。肌は青くなり、顔色不華・目の周りの暗さ・しわ・白髪の増加が起こります。
 心臓は血脈をつかさどり、血液循環を改善し血色を良くする臓器ですが、驚きが大きいと心臓が働きすぎ、肌は赤味を帯び、顔色不華になります。
 脾臓は運化をつかさどり、営養が充実し、四肢と筋肉を丈夫させる臓器ですが、思い悩んだり憂いがあるとその働きを弱めます。顔色萎黄・きめの粗さ・艶の減少・小皺の増加・浮腫が起こります。
 肺は全身の気の巡りや呼吸をつかさどり、皮膚に弾力と潤いをもたらします。肺の機能が弱ったり、悲しいことや憂いがあると肌や毛髪の乾燥・皮膚の乾燥による荒れ・顔色不華が現れます。肌は白くなります。
 腎臓は精を貯蔵し水をつかさどり、精血旺盛で、精神状態・臓腑・髪の良い状態をつくります。驚ろきや恐れの感情は腎臓に負担をかけ、肌は黒ずみ、シミ・しわ・白髪・脱毛・浮腫が目立ちます。

 つぎに、皮膚症状に使われる食材を表にしましたのでご参考に供してください。






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