【105話】身近な薬膳(薬食同源)
東洋には昔から「薬食同源」の思想があって、健康を保ち、未病を防ぐために、適切な食材を選び、また、病気になれば同じ材料を病気を治す薬剤として使用してきました。
例えば、風邪の風邪薬として有名な葛根湯は7つの生薬(葛根、麻黄、桂皮、芍薬、甘草、大棗、生姜)で構成されていますが、その内の葛根はクズ粉として、桂皮は香辛料のニッキ、甘草は甘味料、大棗はフルーツのナツメ、生姜はショウガとして食します。
特に食材としてこれらを用いるときは、身土不二、旬材、一物全体の考え方も大切です。
「身土不二」とは、自分の住んでいる土地の気候風土から採れる食材を摂ることです。それと、「旬材」は一番栄養価の高い旬のものを摂ることです。
野菜の皮を捨てたり根を捨てたりせずなるべく全体を食べる、小魚のように丸ごと食べれるものを摂る、これを「一物全体」と言います。玄米を中心とした未精米の穀物と、豆類、野菜海草や自然発酵食品を主体に摂る「穀菜食」は体を温める作用があります。
腹七分目を守り食べ過ぎない、一口15秒よく噛んで食べる、水分を取り過ぎない、明るく朗らかに食べることも重要です。
最後に、食べ物に対する感謝の気持ちを忘れないことですね。「いただきます」の挨拶は料理を作ってくれた方への感謝ではなく、生きるために、他の命をいただく感謝の気持ちなのです。生かしてもらっている、そこが解れば生きること、命の大切さが見えてくるのではないでしょうか。
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