【102話】ナツメ(棗)生薬名:大棗(タイソウ)

 

ナツメ

ナツメは南西アジア~南ヨーロッパを原産地としている低木から小高木の落葉樹です。5月ごろに葉の脇に淡緑色の小花を密させ、秋には楕円形の、はじめは淡黄色で熟すと暗赤色の実を付けます。

 ナツメの名は、「夏に芽が出る」という説や「夏梅(ナツウメナツメ)」や「夏実(ナツナツメ)」由来のものなど諸説あります。

茶道具の棗

 茶道具の抹茶を入れておく棗(ナツメ)はこのナツメの実に似ていることから名付けられました。 熟した果実は食したり、干して菓子などの材料として用いられていますが、漢方薬の薬「大棗」として通経、利尿、関節炎、腰痛の効能があり、また生姜と組み合わせで、免疫力を高めたり副作用の緩和などを目的に多くの処方に配合されています。

  ナツメの葉に含まれるジジフィンという物質には、甘みを感じなくする作用があります。葉をしばらく噛んだ後に砂糖などの甘味成分を含んだ食物を食べても甘みを感じません。舌の先にある甘みを感じる味蕾の甘味受容体の働きを阻害するからです。従って、甘味食品への食欲減退効果が期待されます。

 「祇園の鴉愚庵の棗喰ひに来る」という正岡子規の句がありますが、「棗多き古家買ふて移りけり」の句もあり、病床の子規には「ナツメ」が必要だったのかもしれません。

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