【101話】巳年に巳(ヘビ)の名の付く植物・生薬あれこれ 

  今年2025年は巳年。新年にあたり、「巳(ヘビ)」の名のつく植物・薬のあれこれです。

 ヘビの名の付く植物を思いつくままに、挙げてみますと、ヘビアサガオ(蛇朝顔)、ヘビイチゴ(蛇苺)、ヘビクサ(蛇草)、ヘビコンニャク(蛇蒟蒻)、ヘビノコシカケ(蛇の腰掛)、ヘビダイハチ(蛇大八)、ヘビノシタ(蛇の舌)、ヘビノシャクシ(蛇の杓子)、ヘビノチャ(蛇の茶)、ヘビノネゴザ(蛇の寝茣蓙」、ヘビノボラズ(蛇不登)、ヘビノマクラ(蛇枕)、ヘビバナ(蛇花)、ジャノヒゲ(蛇の髭)、ジャケツイバラ(蛇結茨)、マムシグサ(蝮草)、ウワバビソウ(蟒蛇草)、フリチラリア・メレアグリス「Snakeshead(蛇の頭)」、カラスウリ「snake  gourd(蛇の瓜)」などがあります。

 生薬にヘビの名のつくものには、蛇床子(ジャショウシ)、百花蛇舌草(ビャッカジャゼツソウ)、蛇退皮(じゃたいひ)があります。

 この中からいくつかをご紹介します。

ヘビイチゴ

ヘビイチゴ(蛇苺) 全草を薬「蛇苺(ジャバイ)」といい、解熱、通経、咳止めに用います。俗説では果実が紅色なので有毒で、ヘビが食べるなどと言われていますが、実際には甘みがなく無味であり、毒はありません。仲間のヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)も解熱、通経、黄疸に用いられます。

ジャノヒゲ

ジャノヒゲ(蛇鬚)竜のヒゲともいい、その塊根は薬「麦門冬」として、滋養、強壮、咳止め、痰切り、解熱、利尿に用いられています。麦門冬が主薬の「麦門冬湯」(麦門冬、半夏、大棗、人参、甘草)は、こみ上げてくるような激しい咳や、痰が粘っこく出にくい症状を目標に使います。特に、大病後の非常に衰弱した人や、老人などで咳が出て、痰の切れが悪く、のどが詰まる場合に用いると効き目があります。

マムシグサ

マムシグサ(蝮草) 別名をヘビノダイハチ(蛇大八)ともいい、その球茎は薬「天南星」として、漢方では去痰、鎮痙剤として各種処方にされます。民間療法として、天南星の粉を酢で溶き、腫物、肩こり、リウマチ、胸痛に患部を湿布します。マムシグサは有毒なので、民間での飲用は避けるのが賢明です。


    
 カラスウリの花と実

カラスウリ「snake  gourd(蛇の瓜)」
根を薬「王瓜根」として、利尿、浄血、催乳、通経に、
、種子を「王瓜仁」として鎮咳、鎮痛、去痰を目的に使用します。花は夜咲くことであまり目にすることはありませんが、朱色の実は秋の林の中でよく見かけることがあります。

  

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