【017話】小野小町と熊の掌

           小野小町九相図

  日本でだけ言われている世界三大美人のひとり小野小町は九十二歳まできた才媛ですが、美人は冷たいとの例にもれず、百本の芍薬を植えさせた深草少将への要求は少し度が過ぎた感は否めません。いつまでも若くありたい、美しくありたいとの女性の希求は分からなくはありませんが、そのために熊

の掌、ガチョウの舌、鶏の鶏冠や足などあらゆる食材を口にしたことが伝えられていて、それはよくいえば美容食家、言い方を変えればゲテモノ食いでもありました。

熊の掌は今も中国での高級料理の一つです。利き手の方が値段が高いと聞いています。利き手は筋肉がしまっているのでおいしいという説や利き手で好物の蜜を舐めるのでその味が染み込んでおいしいとの説などがあります。さて、利き手がどちらかを見極めるのはどうするのでしょうか。食べればわかるということでしょうか。

そのような努力をしたにもかかわらず晩年の小町はやせ細った醜い老婆だったとも言い伝えられています。冒頭に掲げた絵は京都市の安楽寺にある小野小町をモチーフにした「小野小町九相図」ですが、これにはかなりのショックを覚えます。絶世の美女もやがて死を迎え朽ちていく、諸行無常を絵解きしたものです。

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