【093話】病気と元氣

 


 「病は気から」とよく言われますが、本当にそのことを実感することがあります。高熱で唸っていても、ぎっくり腰で立ち上がれなくても、明日は大勢の前での講演が予定されている時には、朝何とか起きて会場までは行きますし、話しているうちに熱も下がって、腰の痛みも退いていった経験をすると、人は気の持ちようだとつくづく思います。

 そこで、「気」の字ですが、旧字は「氣」と書いていましたが、簡体字の「気」になって、気になることがあります。

「气」の中の「米」はエネルギーを四方に発散させる意味があって、まさに氣の意味をよくあらわしています。しかし、「气」の中が「〆」になると、エネルギーが閉じ込められ、病気にならざるをえません。

 中国では私たちの心配をよそに、簡体字を「气」と表しています。

 村上和雄著『命の暗号』に、人の遺伝子はどの人も同じに持っていて、遺伝子の活動チャンネルを開いているかいないかの差で、能力に違いがあるとの話が書かれています。そして、その遺伝子を活性化させるのは、とりもなおさず氣であるとの結論です。

 

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