【069話】獅子あれこれ  

                      

                                 ロンドンのトラファルガー広場のライオン像

以前、野良猫の忌避剤として、正露丸の話を書いたことがあります。猫は正露丸のにおいが嫌いなようで、古くなった正露丸を撒いておくと、猫は近寄ってきません。

それでは、ライオンや虎もネコ属の動物なので、サファリや密林でライオンや虎に襲われそうになったら、正露丸を投げつけてみるのも一考かもしれません。ただ、命の保証は今のところありません。

  ライオンの学名は、Feris leo(フェリス レオ)。フェリスはラテン語でネコ、種名はライオンそのものです。もともとヨーロッパ南部・アジアにも住んでいたライオンは、今ではアフリカにしかいません。もちろん、日本にはライオンはいなかったのですが、「獅子」という名で古くから知られていました。

  ライオンは百獣の王と呼ばれ、ヨーロッパにはライオンを畏敬する伝説が多くあります。ライオンの子どもは死んだ姿でまれ4日目に親が息をふっかれて初めて動き出すとか、血統の正しい王とか、無垢な乙女やいたいけない幼児には襲いかからないとかいった話があります。また、ライオンはネコ属のなかで唯一目を開けたまままれてくる動物で、警戒心の強いことを示しています。

 ライオンという言葉には名所、名物といった意味があります。これは、かつてロンドンの見物には必ずロンドン塔前のライオン像を見に連れて行かれた為です。

  日本橋三越の正面玄関前には、2頭のライオン像が鎮座していますが、この原型はロンドンのトラファルガー広場のネルソン提督像の前にあるライオン像です。初めてのイギリス訪問時には、このライオン像の背を撫でてきました。

 ライオンの名の付いた植物があります。ダンデライオン。タンポポの英名で、ライオンの歯という意味です。タンポポの葉のギザギザした形がライオンの歯のようだというわけです。

  ついでながら、ライオンズ・クラブという社会奉仕団体がありますが、このライオンは猛獣のライオンとは関係ありません。Liberty(自由)、Intelligence(知性)、Our nations safety (われわれ国民の安全)の頭文字からきています。 

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