【011話】神農(しんのう)と少彦名命(すくなひこなのみこと)
大阪市中央区に薬の街「道修町」があり、その一画に少彦名神社が鎮座しています。少彦名命を祭神としていますが、少彦名命はその名の通り小人の神で、大国主命と協力して神話の世界で大活躍しています。
国土開発や農業技術の普及、病気治療法や酒造法を教え、温泉を医療に用いたのもこの命です。このとき開いた湯が愛媛県の道後温泉といわれています。
一方、少彦名神社は「神農さん」として親しまれています。神農は古代中国に登場する伝説の三皇五帝のひとりで、一日に百毒を嘗めて薬効を確かめた皇帝です。中国では医薬と農業の神として敬われ、世界最古の薬物書「神農本草経」にその名前をとどめています。
神農の姓は「姜」氏、西安の西にある宝鶏が神農の生まれ故郷です。
中国の方が来阪され、少彦名神社に中国の神様と日本の神様が合祀されているのに驚かれますが、礼拝は二礼二拍一礼でお願いしています。11月22日23日の祭礼に配られる張り子の虎は、江戸時代に流行ったコレラに虎骨が効くとのことで使われたのが由来のひとつで、阪神タイガースの御守りではありません。
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