【005話】七味唐辛子あれこれ 

                          

 七味唐辛子は基本的に唐辛子をメインにあと六つの薬味を混ぜてつくられています。まず、最初に唐辛子についてお話をしますと、唐辛子は名前から解かるように、唐(中国)から渡ってきた辛子の意味なのですが、実は唐辛子の原産地は中央アメリカなのです。

 コロンブスがアメリカ大陸発見の時、持ち帰ったものとしてタバコとジャガイモと梅毒が有名ですが、その中に唐辛子もありました。わが国には16世紀に伝わりました。

 唐辛子には、体内脂肪酸を酸化分解させる辛味成分のカプサイシンが含まれていて、メタボが心配な方には取って置きの薬味です。

 さて、七味唐辛子の成り立ちですが、1625年(寛永二年)に「からしや徳右衛門」が考案したのが最初と言われています。これが後の「薬研堀唐辛子本舗」で「日本三大七味」の一つです。薬研堀は両国橋西側たもとにあって、多くの生薬問屋が軒を並べていました。現在は浅草に移転しています。なお、薬研は生薬を粉末にする道具です。「薬研堀」の七味の中身は「赤唐辛子(乾燥・焙煎)・山椒・陳皮・黒胡麻・麻の実・けしの実」で、二種類の唐辛子を配合しています。

 あと、二つの三大七味は長野・善光寺門前「八幡屋礒五郎」と京都・祇園清水寺門前「七味家」の七味です。三軒に共通するのはお寺の門前に店を構え、参詣客に七味を売っていることです。

 「八幡屋礒五郎」は「赤唐辛子、山椒、麻の実、黒胡麻、白胡麻、青紫蘇、姜」で、「生姜」が特徴の七味です。

 「七味屋」は「赤唐辛子、山椒、麻の実、黒胡麻、白胡麻、紫蘇、青海苔」で、「青海苔」が特徴になっています。

 これら全ての薬味は、胃腸の働きを整え、風邪にも効果のあるもので、食欲を増進させてくれます。


YouTube【寄り道・脱線 生薬雑話】の「【204話】七味唐辛子について」に七味唐辛子の動画を収載しています


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