【002話】リンドウ(秋) 生薬名:竜胆(リュウタン)
秋の七草のひとつに何故入っていないのかと疑うほど、リンドウは秋を彩るにふさわしい美しい花です。
リンドウ科は世界に約70属1100種以上の種があります。中でも薬用に使われる生薬の竜胆(リュウタン)は、トウリンドウ他一種で、その根及び根茎を用います。
同じ科には、センブリや西洋生薬のゲンチアナなどがあり、ゲンチオピクロシドと呼ばれる苦味配糖体が含まれています。竜胆の名の由来は、熊の胆よりも苦いことから竜の胆(胆嚢)のようだ、ということからきています。植物名の「リンドウ」は「リュウタン」が訛ったものです。別名の「笑止草(えやみぐさ)」は笑いが止まるほど苦いことからの呼び名です。
この苦味もって、苦味健胃薬として、唾液・胃液・膵液・胆汁の分泌促進作用により、食欲不振、胃アトニ―、胃散過多症、腹痛などに用いています。
詩歌の世界では、リンドウは、秋の花というより冬の花として読まれることが多いのは旧暦だと、冬に属してしまうからかもしれません。
かきわくる ひと足ごとに 竜胆の 光りまたたく 冬のあさあけ 北原白秋
YouTube【寄り道・脱線 生薬雑話】の「【81話】リンリンリンドウはこむらさき」に「リンドウ」についての動画を収載しています。
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